サブカル・チョコレート・パイン

お笑い、音楽、アニメ、声優、舞台、ラジオなどなど興味のあることの記録をしていきます。

『プルートゥ』

舞台『プルートゥ』を観劇した。

今年のサブカル活動全て書き留めようと思っていたのに、忘れていました。

 

www.bunkamura.co.jp

 

 

PLUTO』(プルートウ)は、手塚治虫の『鉄腕アトム』に含まれる「地上最大のロボット」の回を原作としている浦沢直樹の漫画。

 

wikipediaからの引用です。

 

この舞台は、2015年の再演で、森山未來さんは変わらず主演、永作博美さんが演じていた役を、今回土屋太鳳が初舞台として演じられていました。

 

ストーリーは漫画原作なので、コミックスのような枠組みでみせる場面や

ロボットの動きは思考が目に見える形で演出され、

またダンスで迫力のある戦いのシーンや感情の演出。

 

とにかく素晴らしいものを見たと思いました。

 

演劇は時々、すごく難しいものがあって、本を読んでいるみたいだなと

思うこともあるのですが、プルートゥはエンターテイメントを見た、という印象。

森山未來さんも土屋太鳳さんも、本当に素晴らしい演技でした。

そのほかの方々ももちろん、同じく素敵で、ひとりも欠けずに全てが

最高傑作という感じでした。

 

これだから、舞台を見に行くのはやめられないなと思った、一つの作品です。

かもめんたる劇団『尾も白かった冬』

そもそも、かもめんたるというお笑い芸人はご存知でしょうか。

 

キングオブコント2013の優勝コンビで、本当にレベルの高いコントを多く

やられています。

 

 

わたしはコントより漫才のほうが好きだったので、

日常の中にあるクスクスをやるコント、という

大笑いがないコントへの理解がなかなか追いつかないでいました。

それは、ごっつええ感じを見て育ってきて、非日常の圧倒的変なものへの

面白さが正解だと思いすぎていたからかもしれません。

 

それが、最近コントを見に行く機会も増え、

そもそも小学生の頃からシティーボーイズが好きだったので、

芝居×コント、のような長編コントは好きだった!と思い出してから、

東京03やかもめんたるの面白さにようやく気付いたのでした。。

 

そのかもめんたるが今回で4度目のう大さん作・演出の演劇。

かもめんたるが普段やっているコントの中の変人が、

日常に溶け込んで出てきて、日常と非日常が混ざり合う感じが

わたしはとても好きでした。

 

何か大きなことが起きる前のお話。

何かに飲み込まれそうになっても、そこには笑いがあって、

日常があるという、そんな作品を作られるのは本当にすごいなと思いました。

 

お笑いが好きな人だけでなく、芝居が好きな人に

見て欲しい作品でした。

スリービルボート

映画の日に、何か見なくてはと思って選んだ映画。

ネタバレしている可能性もあります。

 

www.foxmovies-jp.com

 

予告で見た限りでは、不幸な母親が、娘の死への復讐を果たすために

警察への問題定義をする社会派映画、という印象だったが、

ストーリーが進むにつれ、想像とは違う展開になっていく。

 

予想を裏切られた!というほどの驚きな展開ではないが、

それがちょうど良い温度だった。

 

出てくる人たち、クズが多くて、

主人公の言ってることもやってることも滅茶苦茶。

全てが正しい人間なんていない、と感じるし、

それでも誠実に向き合う姿にグッときた。

 

自分がこうしていたら、という思いも確実にあるが、

自分を責めないように、犯人をひたすら憎んでいる印象。

正しい人間なんていない。

 

怒りの連鎖(劇中でなんて言ってたかな?)は続くし、

でも一方で、怒りを抑えて許すひともいて、

とても温かい気持ちになった。

 

最後も滅茶苦茶なんだけど、

行き場のない感情が行き着く先は

こういうものなのかもしれない。

 

わたしは好きな作品です。

中村一義20周年ライブ『20→』

2018年1月20日(土)

中村一義の20周年記念のライブイベント『20→』に行ってきた。

 

わたしが中村一義を聴いていた頃、彼はライブ活動はしたくないと

雑誌で話しており、ライブ活動は一切していなかった。

 

初めてライブをしたときは衝撃だったし、当時北海道に住んでいた私は

ライブを見に行こうかすごく悩んだけど、高校生でお金も親からの信用もない私には

とてもひとりで見に行くことは出来なかった。

 

それから10年以上の時が過ぎたけれど、機会があって見に来ることが出来ました。

 

初めて見る彼は、想像していたより明るくてよく喋るおじさん、という感じ。笑

良い人たちに巡り会えているようで、嬉しい。

当たり前だけど、お客さんの年齢層もとても高くなっていて、誰かがトイレに行っても、場所を空けておいて、帰ってくるのを待つ、という大人ばかりでした。笑

みんな、あの頃に聴いて過ごしていた人たちなのか、と思ったら親近感。

 

ゲストにスペシャルアザース、サニーデイサービス、小谷美紗子

中村一義のバンド、海賊に+ヘルマンの岡本さん、平床さん、ウルフが登場。

 

このメンツ、私たち世代には、涙なしでは見れないです。

 

サニーデイでは、最後に中村一義が登場して

犬と猫、青春狂走曲を一緒にやるとか・・・!!

スペシャルすぎる。

 

高校生の頃のわたしは、生でジュビリーを、永遠なるものを、1,2,3を、

聴く日が来るとは思っていませんでした。

 

高校生の頃、中村一義を聴いているひとなんていなくて、

小馬鹿にされていたけれど、そんな青春時代を過ごしてきて今の自分があるので、

彼の音楽を支えに青春時代を過ごしてきて良かったと、心から思いました。

 

楽家には厳しい時代。

応援し続けたいなと思います。

ルミネ酒場放浪記

ルミネtheよしもとで、定期的に行われているイベントはたくさんありますが、

お笑いが好きなひとでも、よくライブに通っている方でなければ

この手のイベントにはなかなか足を運ぼうとまでは思わないのではないかと思います。

 

それは、このイベントがどのようなものか?というのがわからないからだと思うので、

私が行ったお笑いライブが、どのようなものだったかを

ここでは書いていこうと思います。

 

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このイベントは、LINEグループも作っている仲の良い芸人さんである、

チュートリアル福田さん、NON STYLE石田さん、とろサーモン村田さん、麒麟田村さん、RGさんの5人が、お酒を飲みながら話すのを見るという、とてもわかりやすいイベント。

ただ、このイベントの珍しいところは、チケット代にドリンク代も含まれているため、

入場の際にドリンク(お酒含む)に交換して入場します。

(もともと別のライブでも、場内にお酒の持ち込みはOKですが)

 

そのため、イベント開始後に、壇上のこの5人の方と、お客さんで

「カンパーイ」とゆる〜く始まるのです。酒好きにはたまりません。

 

話す内容はそのときによりますが、くだらないネタから、ちょっとした裏話まで様々で、居酒屋でこのメンバーと一緒にゆるく飲んでいる気分を味わえる、お酒が好きな人は特に楽しいイベントなのではと思います。

 

具体的なことは差し控えますが、今回のライブでは、この芸人さんと一緒の番組だとやりやすいとか、この番組の収録が大変とか、M−1の話とか。

カナリアぼんちゃんもゲスト?でいたので、カナリア解散の件についても触れられていました。お酒を飲んでいるせいか、メンバー皆さん、お客さんにも気を許している感じで、嬉しくなりました。

 

よしもとのこの手の企画は、なかなか当たり外れがあるのですが(笑)

これは完全に面白いやつです!!

特にお酒を飲める方にはおすすめ。

あとは「楽しむぞ!」という気持ちを持てば、全力で楽しめるイベントだと思います。

後半には、出演者のサインのプレゼントなどもあります。

お客さんのチケットの半券を箱の中から引いて抽選するので、

当たる確率はかなり低いですが。

 

機会があればぜひ。

 

勝手にふるえてろ

今年、最初に見た映画。

軽くネタバレかもしれませんので、まだ見てない方は

見ない方がよいと思います。

 

furuetero-movie.com

 

勝手にふるえてろ

映画のレビューサイトなどでも、評価の高いこの作品。

 

妄想の中で恋愛するのは、割と誰にでも経験があるのではないかと思う。

わたしも、小学生〜高校の頃、脳内恋愛はよくしていた。

芸能人だったり、同級生だったり。長くは続かないけど、それはそれはよくした。

 

脳内恋愛は、自分に都合よく相手が行動してくれるし、

過去の思い出を頼りに恋愛すると、過去も自分に都合よく捏造されたりする。 

 

それに気付かず、10年もひとりを想い続けるんだから、

そりゃ相手は人間ならざるアイドル(神)へと変化していくだろうとおもう。

 

そして現実世界に、恐らく誰からも好きになってもらったことがない自分を

好きになってくれるひとが現れる。

いまひとつパッとしないけど、なぜだか自分を好きと言ってくる。

 

自分が大切にしていた思い出が共有されていなかったと知ったとき、

リアルが急に迫ってくる感じ。

 

この作品は松岡茉優もさることながら、

渡辺大地の素晴らしさもぜひ見て欲しい!

 

こじらせたことがない人は、たぶん見ても理解出来ない部分が多いんだろうなと

思うので、学生の頃にある程度こじらせておいて良かったと思える作品でした。笑