スリービルボート
映画の日に、何か見なくてはと思って選んだ映画。
ネタバレしている可能性もあります。
予告で見た限りでは、不幸な母親が、娘の死への復讐を果たすために
警察への問題定義をする社会派映画、という印象だったが、
ストーリーが進むにつれ、想像とは違う展開になっていく。
予想を裏切られた!というほどの驚きな展開ではないが、
それがちょうど良い温度だった。
出てくる人たち、クズが多くて、
主人公の言ってることもやってることも滅茶苦茶。
全てが正しい人間なんていない、と感じるし、
それでも誠実に向き合う姿にグッときた。
自分がこうしていたら、という思いも確実にあるが、
自分を責めないように、犯人をひたすら憎んでいる印象。
正しい人間なんていない。
怒りの連鎖(劇中でなんて言ってたかな?)は続くし、
でも一方で、怒りを抑えて許すひともいて、
とても温かい気持ちになった。
最後も滅茶苦茶なんだけど、
行き場のない感情が行き着く先は
こういうものなのかもしれない。
わたしは好きな作品です。